amino のすべての投稿

顎関節症①

顎関節症①

口を開こうとすると顎関節(耳の穴の前にあります)や顎を動かす筋肉が痛む、あるいは十分には大きく口を開けられない。または口の開け閉めで顎関節に音がする。という症状がでます。

一生の間、二人に一人は経験すると言われているほど多くの方が経験します。症状が音だけであった場合、これは首を回したり、肩を動かして音が出るという状況と同じです。そのような音を気にして整形外科を受診する人はいないと思いますが、顎関節の場合、耳のすぐ隣にあるために「音が気になる」という人がいます。

しかしこの音を消すためには手術が必要になることから、世界的には「音だけであるなら手術すべきではなく、治療する必要はない」とされています。ですから顎関節症の症状が始まったとしても、痛みや口の開けにくさが一時的だったとか、音だけで他の症状がなければ治療の必要はないかもしれません。ちなみに、音だけであれば最低でも人口の20%近くの人は顎関節の音を持つとされています。

また顎関節や顎を動かす筋肉の痛み、あるいは顎関節症による口の開けにくさで、実際に治療が必要になる人は症状を自覚した人の中の5%程度と推定されています。

医療機関に来院される患者さんでは女性が多く、年齢は10歳代後半から増加しますが、20~30歳代で最大になり、その後は年齢が増えるとともに来院する患者さんは減少します。

歯科保存治療④

歯内療法とは②

抜髄や感染根管治療を行った歯は、根管内に再び細菌が侵入しないよう生体に無害なゴム状の物質で、根管を隙間なく緊密にふさぐ必要があります(根管充填)。このような治療によって、抜髄した歯では根尖歯周組織の健康が保たれ、また感染根管治療を行った多くの歯では根の病気も回復に向かいます。しかしこれらの治療は、熟練した治療技術や時間を要し患者さんの負担も大きいほかに、このような治療を行った歯は構造的にも弱くなり、歯の根が割れる(破折)こともあります。このため、これらの治療を行わないですむよう、早い段階で歯髄の健康維持を図る治療を行うにこしたことはありません。

歯内療法は、これらの治療の他にも歯を保存するため、病気の根を外科的に処置する外科的歯内療法、歯を打撲したことにより破折した歯や抜け落ちた歯を元に戻す治療(再植)、変色した歯の漂白など、歯を保存するための治療を幅広く行っています。また最近では、治療用の顕微鏡を用い治療を行うなどの最新の技術の導入も積極的に図られております。

歯科保存治療③

歯内療法とは①

虫歯(う蝕)を放置すると、やがて細菌の産生する毒素や細菌自体が歯の内部にある歯の神経(歯髄)まで到達し、病気(歯髄炎)を引き起こします。病気の初期の症状は、冷たいものに短時間しみるなどの軽いものですが、この段階でう蝕に気づけば、刺激への遮断し歯髄を保護することによって治療は簡単に終了します。

しかし、そのまま放置すると冷たいものに長い時間、痛みが誘発されるなど症状は悪化し、やがて何もしなくても痛みが起こる(自発痛)ようになり、痛みは歯とは無関係な側頭部や肩などの広い範囲に波及するようになります(関連痛)。さらに放置すると、歯髄は化膿し、拍動性のズキズキするような痛みが起こり、夜も寝られないような状態になって歯髄の除去(抜髄)が必要となります。

治療を行わずそのまま放置しても、歯髄が死ぬことによって痛みは止まります。しかし歯髄の死により痛みが止まっても、歯の内部には多数の細菌がそのまま生息し、やがて歯の根の尖端の血管などが入ってくる小孔(根尖孔)から、歯の根の周囲の組織(根尖歯周組織)に細菌の影響が及び、病気が拡大し歯の根の病気(根尖性歯周炎)が成立します。この段階になると、激しい痛みが起き歯茎(歯肉)や顎の周囲が腫れたり、また炎症により骨の内部に膿がたまり骨が破壊されるため、歯科医院でエックス線撮影を行うと、根の尖端に黒い影があるといわれる状態になります。このような状態になると、原因となっている歯の内部の感染した腐敗産物や細菌を徹底的に除去し消毒を行う必要があります(感染根管治療)。しかし歯の根の内部の空洞(根管)は、細く複雑に曲がりくねっていることもあるため、歯の種類によっては治療が非常に困難なものもあります。

歯科保存治療②

保存修復とは・・歯は舌、頬粘膜、唾液などと連携して食物を噛み砕き、嚥下へと導くための咀嚼機能の一翼を担っています。身体の中で最も硬いエナメル質でも、日常のブラッシング等を怠ることにより生じるプラークを放置することで、歯は侵蝕され、う蝕(虫歯)になってしまいます。このう蝕や外傷などによって一部欠損した歯は、その欠損部分を合成樹脂、金属、セラミックス等の代替材料で修復して、歯の持つ機能を復元する必要があります。

効率的な咀嚼を行うためには、ひとつひとつの歯が良いコンディションであることはもちろんのこと、さらに上下左右28本の歯がきちんと揃い、個々の歯の持つ特有な機能を分担できることが必要です。また噛み合わせのみならず、本来歯の持つ色調を与えることも要素のひとつであると考えます。処置法および材料の進化とともに、歯の色に調和しない金属による修復法から、審美的な要求にもこたえられる修復法が実施されています。

歯科保存治療①

歯科保存治療とは、歯を抜くことなく、いつまでも自分の歯で噛めるように治療を行い、大切な歯を口の中に維持、保存し機能させていくことを目的とした歯科の一分野です。

歯を失う主な原因としては、虫歯(専門的にはう蝕といいます)による歯の崩壊や、虫歯の放置により歯の神経(歯髄)が病気になって起こる歯の根の病気のほかに、歯と歯茎の隙間にプラークや歯石がたまり歯を支える骨が消失する歯周病があります。

歯科保存治療には、歯の崩壊による欠損部を補修する「保存修復」、歯の神経の病気を治療する「歯内療法」、歯を支える組織の病気を治療する「歯周療法」があります。

歯周病②

周病の原因はプラーク、歯石やストレス等多岐にわたりますが初期治療として、まず原因を除去して病変の進行を止め、その後スケーリングとルートプレーニング(歯石を除去する治療法)、口腔清掃法の指導、う触治療、歯内治療、要抜去歯の抜歯等を施します。

周病対策とメンテナンス方法としましては・・・

①正しい歯ブラシの方法で毎日実行する。

②歯肉の中まで入っている歯石を完全に取り除き、さらに根の

表面を滑らかにして炎症を引き起こす細菌を徹底的に除去する。

③傷んだ歯肉、骨を治療して健康に近い歯肉にする。

④健康の保持のため歯科衛生士による専門的なクリーニングなど

のメンテナンスを定期的に受ける。

・・・です。 

歯周病①

周病(歯科の専門用語でP:ペリオ)とは、細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患をいいます。

歯と歯肉の境目(歯肉溝:歯周ポケット)の清掃が行き届かないと、そこに多くの細菌が停滞し歯肉の辺縁が「炎症」を帯びて赤くなったり腫れたりします(ほとんどの場合無痛)。

そして、進行すると歯と歯肉の境目が深くなり、歯を支える土台(歯槽骨)が溶けて歯が動くようになり、最後は抜歯しなければならなくなってしまいます。

入れ歯の治療費

保険適用と保険外適用の自費診療とに分かれます。

保険適用では、保険の種類、入れ歯の大部分を構成する「レジン床」と呼ばれるプラスチックの樹脂の種類、また歯の欠損数によっても費用は異なります。

保険外適用では金属の種類(金合金、特殊合金、チタン合金など)や歯の欠損数、また各診療所によっても費用は多少異なります。必ず、事前に説明を聞いて下さい。

金属床の入れ歯

金属床の入れ歯とは、舌や上顎にあたる部分に金属を使用する入れ歯です。保険の入れ歯と違い厚みのあるプラスチックではなく、薄く強度のある金属を使用するため、違和感が少なくしっかりと噛むことが出来ます。金属床は部分入れ歯、総入れ歯どちらにも使用することができます。

金属床のメリットは・・

・ほとんどの症例に使用できます
・保険のプラスチックの入れ歯に比べて薄くなるので使用感が良い
・薄くなるので違和感が少ない
・汚れにくい
・金属を使用しているので食事の時に食べ物の温度を感じることができる
・素材を「金」「プラチナ」「ステンレス合金」から選べる

・・・などです。

部分入れ歯②

部分入れ歯の構成

部分入れ歯は,患者さんが取りはずして手入れができるようになっていますが,食事中に沈み込んだり浮き上がったり,会話中にはずれてしまっては困ります.そこで,入れ歯には残っている歯に引っかけるためのバネ(支台装置・しだいそうち)が組み込まれています.

そのほか,歯の抜けた部分に対してその歯の代わりをする人工歯(じんこうし),歯の抜けた土手や歯ぐきを補うピンク色のプラスチックでできた義歯床(ぎししょう),歯の抜けた部分が離れたところに2ヶ所以上ある場合に両方をつなぎ入れ歯を一体化する連結子(れんけつし)などがあります。

治療費

保険適用と保険外適用の自費診療とに分かれます。

保険適用では、保険の種類、入れ歯の大部分を構成する「レジン床」と呼ばれるプラスチックの樹脂の種類、また歯の欠損数によっても費用は異なります。

保険外適用では金属の種類(金合金、特殊合金、チタン合金など)や歯の欠損数、また各診療所によっても費用は多少異なります。必ず、事前に説明を聞いて下さい