金属床(きんぞくしょう) レジン床(しょう)

金属床(きんぞくしょう)  レジン床(しょう)

造った後の注意事項

痛いところがあれば、来院時に調整を行います。難しい顎の場合にはかなりの回数通ってもらうこともあります。新しい道具(入れ歯)に慣れるまではどうしても時間がかかりますので、はじめから何でも食べられるというわけにはなかなかいきません。

また、新しい入れ歯に口の筋肉が戸惑ってしまって、変に緊張したりすると口元もおかしくなることがあります。1週間ほどは変化を観察しながら調整していくことが重要ですので、その間は柔らかい物や小さく切ったものを召し上がるようにして下さい。慣れてきたら徐々に堅い物や大きめのものを食べてみましょう。合わないからといってご自分で削ったり足したりすることは絶対にやめて下さい。入れ歯が台なしになってしまいます。調整は必ず先生にやってもらうようにしましょう。

食後は入れ歯の内面や外側に食べかすが溜まります。その食べカスをそのままにしておくと、細菌によって入れ歯の内側の歯ぐきが炎症をおこしてしまうので、原則として毎食後入れ歯をはずしてお掃除が必要です。入れ歯本体は歯磨き粉をつけずに水をかけながら歯ブラシや入れ歯用ブラシを使って食べかすを洗い流して下さい。入れ歯専用の歯磨き粉を使っても結構です。また、洗うときには入れ歯を落としても壊れないように、下に洗面器やボウルなどの容器に水をはっておきましょう。

寝る時は原則として、入れ歯をはずしてください。歯ぐきが休まらず「あたり」が出てしまう恐れがあります。また、その時は容器に水をいれて保管して下さい。入れ歯は乾燥すると変形、変色したり、ひび割れがおこることもあります。保管容器に市販の入れ歯洗浄剤を入れると、入れ歯の臭いや細菌、茶渋、

フッ化物配合歯磨剤は、吐き出した後も効果あるの?

フッ化物配合歯磨剤は、吐き出し、洗口したあとでも微量のフッ素が口腔内にとどまります

とどまったフッ素が再石灰化の促進に有効な濃度(0.05〜0.1ppmF)以上存在することで、

吐き出した後も再石灰化は促進されます

ただし、有効濃度以上のフッ素がとどまる時間は、使用方法によって短くなってしまいます

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治療費

保険適用と保険外適用の自費診療とに分かれます。

保険適用では、保険の種類、入れ歯の大部分を構成する「レジン床」と呼ばれるプラスチックの樹脂の種類、また歯の欠損数によっても費用は異なります。

保険外適用では金属の種類(金合金、特殊合金、チタン合金など)や歯の欠損数、また各診療所によっても費用は多少異なります。必ず、事前に説明を聞いて下さい

 

入れ歯には”慣れ”が必要です。今までに入れ歯を使用されていた方は、新しい入れ歯になっても比較的スムーズに移行できます。しかし、初めて入れ歯を使用される場合は、うまく使いこなすのにある程度の期間が必要です。 少しでも不具合な点があれば、早めに担当医を訪れるのが慣れへの近道です。

部分入れ歯はある一定方向からしか口の中に入れることができません。適当に無理矢理押し込もうとするとバネが変形したり、折れたりします。噛んで入れ歯を押し込むようなことはせず、指を使って確実に支えの歯に合わせるようにして下さい。はずす際には、バネの部分に爪を引っかければ比較的楽に行えます。

入れ歯は、寝るときにははずすようにしましょう。ただし、かみ合わせの状況によっては、夜間も入れ歯が必要な場合もあるので、担当医の指示に従って下さい。はずした入れ歯は、コップやプラスチック容器などに入れ歯洗浄剤を入れて、その中に保存して下さい。

手入れ

入れ歯を清掃する際には、誤って落としても壊れないように洗面器に水を少し張り、その上で行います。専用の入れ歯用ブラシを用いると効果的に清掃できます(写真13、14)。ただし、歯磨き剤は使用しないでください。毎日、入れ歯洗浄剤を用いると洗浄効果が高まります。必ず先にブラシで汚れを取り除いてから、この洗浄液につけるようにしましょう。

部分入れ歯の場合にはバネのかかっている歯、残っている歯の周り、入れ歯との境目にプラークがたまりやすいので注意して磨きましょう。

最後に

入れ歯を入れたら、半年に1度は担当医を訪れて、入れ歯や残っている歯の定期的なチェックをしてもらいましょう。患者さんご自身では気付かなくても、専門家の目からは調整、修理が必要な箇所が見つかる場合があります。いつまでも健康な口腔環境と、快適な食生活を保つ秘訣です。

フッ化物配合歯磨剤の虫歯予防効果は?

フッ化物配合歯磨剤については、世界中で数多くの質の高い臨床研究が行われ、虫歯の発生を抑制することが証明されています

フッ化物配合歯磨剤を使うことで、10本虫歯になるはずの歯のうち2〜3本が虫歯にならなくてすみます

つまり、フッ化物配合歯磨剤の虫歯抑制率は、2〜3年の期間で20〜30%になります

WHO(1994)は、さらに継続してフッ化物配合歯磨剤を使用すると、虫歯抑制率は高まるという見解を公表しています

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