フッ素を塗布するタイミング②

フッ素は生えたばかりの歯に塗布するのが、最も効果的です。

乳歯でも永久歯でも生えてすぐの歯はフッ素を多く取り込みやすいので、この時期に塗布しておくとそれだけ丈夫な歯になります。

0-2歳は、上の前歯の歯と歯の間、歯のつけ根の部分、3歳以降は、奥歯の溝、奥歯の歯と歯の間が虫歯になりやすいです。

下の乳歯が生え始めたら定期的に歯医者に通うようにして、上下前歯が生えてきたらフッ素塗布できると良いでしょう。

フッ素塗布①

フッ素塗

子どもが虫歯になりにくくなるように、フッ素を塗った方がいいとよく言われます。

  • フッ素の役割

フッ素には3つの大きな役割があります。

①虫歯になりかけた初期の歯を元に戻す作用がある

食事をすると酸によって歯に含まれるカルシウムやリンなどのミネラルが溶けだします。

しかし通常の場合は、唾液が働いて溶けだした成分を元に戻します。

この働きを再石灰化といいます。

この歯の再石灰化を助けるのがフッ素です。

唾液中にフッ素イオンが存在していると溶けだしたカルシウムがより多くエナメル質に再吸収されます。

フッ素は再石灰化を促進し、歯の修復を促します。

これによりでき始めの初期虫歯を修復して、健康な歯を保ってくれます。

②虫歯菌が出す酸の生成を抑制する

フッ素は虫歯菌の活動を抑制する働きも持っています。

フッ素は虫歯菌の出す酸の量を抑えることができるため、酸により歯が溶かされることがなくなり、虫歯を予防することができます。

③虫歯になりにくい、強い歯の質になる

歯の再石灰化にあたり、フッ素は歯の表面のエナメル質の成分と結びついてフルオロアパタイトという、虫歯菌の酸に対して非常に強い構造になります。

この働きによりミネラルが溶けだしにくく、虫歯になりにくい強い歯になります。